私が葉挿しで成功率30%から90%に上げた実体験
正直にお話しすると、私も最初は多肉植物の葉挿しで何度も失敗を重ねていました。2019年の春、初めて葉挿しに挑戦した時の成功率はなんと30%程度。10枚の葉っぱから、無事に根と芽が出て成長したのはわずか3株という散々な結果でした。
失敗続きだった初心者時代の記録
当時の私は、インターネットで調べた情報をそのまま真似していただけでした。「葉っぱを土の上に置いて、たまに霧吹きをかければ良い」という単純な理解で始めたのですが、結果は以下の通りでした:

– 1回目(2019年4月):エケベリア10枚中3枚成功(成功率30%)
– 2回目(2019年6月):セダム系12枚中4枚成功(成功率33%)
– 3回目(2019年8月):混合15枚中6枚成功(成功率40%)
失敗の原因は明らかでした。葉っぱが黒く腐ってしまうものが多く、根は出ても芽が出ない、または芽は出ても根が出ないという中途半端な状態で終わることがほとんどでした。
転機となった独自の管理方法の発見
転機が訪れたのは2019年の秋でした。仕事のストレスで週末もベランダに出る時間が増え、葉挿し中の様子を毎日観察するようになったのです。そこで気づいたのが、置き場所による成功率の違いでした。
同じ条件で管理していたつもりでも、ベランダの東側に置いた葉挿しの方が明らかに調子が良いことを発見。さらに、土の表面の乾き具合を毎日チェックすることで、最適な水やりタイミングが見えてきました。
この発見をきっかけに独自の管理方法を確立し、現在では成功率90%以上を安定して維持できるようになっています。忙しい社会人の方でも、ポイントを押さえれば必ず成功率を上げることができます。
葉挿しに最適な葉の選び方と取り方のコツ

葉挿しの成功は、実は葉を取る段階で8割が決まります。私が初心者の頃、なぜか成功率が30%程度だったのは、この段階で大きなミスを犯していたからでした。現在90%の成功率を維持できているのは、葉の選び方と取り方を徹底的に見直したおかげです。
成功する葉の見極め方
まず、葉挿しに適した葉の条件をお伝えします。私が200株以上の葉挿しを通じて見つけた「黄金の条件」は以下の通りです:
最適な葉の特徴
– 株の下部から2~3段目の葉(最下段は老化、上部は未熟のため避ける)
– 肉厚でハリがあり、色艶が良い
– 傷や変色がない
– 長さ2cm以上(小さすぎると栄養不足になりやすい)
実際に私が記録を取った結果、この条件を満たす葉の発根率は92%でした。一方、適当に選んだ葉は38%という結果になり、選別の重要性を痛感しました。
プロ級の葉の取り方テクニック
葉の取り方で最も重要なのは「付け根を完全に残すこと」です。私が編み出した確実な方法をご紹介します:
1. 左右にゆっくり揺らす:葉を指でつまみ、茎に対して左右に3~4回ゆっくりと揺らします
2. 45度の角度で引く:真横ではなく、やや上向き45度の角度で静かに引き抜きます
3. 付け根の確認:取れた葉の付け根に白い部分(成長点)が残っているかチェック
この方法に変えてから、付け根の損傷による失敗が激減しました。忙しい平日の夜でも、1株あたり30秒程度でできるので、社会人の方でも無理なく続けられます。
付け根が欠けた葉は残念ながら発根しません。最初は慎重すぎるくらいでちょうど良いので、焦らずゆっくりと作業することが成功への近道です。
土選びで成功率が激変!私が試した5種類の培養土比較

葉挿しの成功率を左右する最大の要因は、実は土選びにあります。私は1年間で5種類の培養土を実際に試し、成功率30%から90%への劇的な改善を実現しました。
実際に検証した5種類の培養土と成功率
私が検証した培養土と、それぞれの葉挿し成功率をご紹介します:
1. 一般的な観葉植物用培養土:成功率30%
最初に使用した土で、保水性が高すぎて根腐れが多発しました。
2. 多肉植物専用培養土(市販品A):成功率45%
改善は見られましたが、まだ理想的ではありませんでした。
3. 赤玉土+腐葉土の自作ブレンド:成功率60%
排水性は良好でしたが、栄養バランスに課題がありました。
4. バーミキュライト※主体の配合:成功率75%
発根率は向上しましたが、その後の成長が遅い傾向にありました。
※バーミキュライト:保水性と通気性を両立した園芸用土
5. 私の最終配合(赤玉土40%+鹿沼土30%+パーライト20%+腐葉土10%):成功率90%
成功率90%を実現した土の特徴

最終的に辿り着いた配合の成功要因は以下の3点です:
– 適度な保水性:葉挿しの発根に必要な湿度を維持
– 優れた排水性:根腐れを防ぐ水はけの良さ
– 通気性の確保:根の呼吸を妨げない空気の流れ
特に重要なのは、水やり後2-3日で表面が乾く程度の排水性です。指で土を軽く押して、適度な弾力があり、水が溜まらない状態が理想的です。
忙しい社会人の方でも、この土の配合を一度作っておけば、葉挿しの管理が格段に楽になり、高い成功率を維持できるはずです。
置き場所の失敗談から学んだ最適な環境作り
葉挿しの成功率を大きく左右するのが置き場所です。私は最初の半年間、適切な環境を見つけられずに多くの葉挿しを失敗させてしまいました。その経験から学んだ最適な環境作りのポイントをお伝えします。
失敗から学んだ光の管理
最初の大きな失敗は、葉挿しを直射日光の当たる窓際に置いてしまったことです。「植物には太陽光が必要」という思い込みから、南向きの窓際に置いた結果、わずか3日で葉が茶色く変色し、30枚中25枚が使い物にならなくなりました。
現在私が実践している光環境は明るい日陰です。具体的には、レースカーテン越しの光が当たる場所、または蛍光灯から1メートル程度離れた位置に置いています。光量計で測定したところ、約2000~3000ルクス(※室内の読書に適した明るさ)が葉挿しには最適でした。
温度と湿度の実践的管理法
社会人の方におすすめなのが、エアコンの風が直接当たらない場所での管理です。私の失敗談として、夏場にエアコンの風が直接当たる場所に置いたところ、乾燥しすぎて発根前に葉が萎れてしまいました。

現在は以下の環境で管理しています:
– 温度:18~25度(人が快適に過ごせる室温)
– 湿度:50~60%(加湿器を使用、または水を入れた容器を近くに置く)
– 風通し:扇風機の微風を壁に当てて間接的な空気の流れを作る
この環境管理により、葉挿しの発根率が30%から90%まで向上しました。特に忙しい社会人の方は、帰宅後の環境チェックを習慣化することで、安定した成果を得られるはずです。
水やりタイミングの見極め方と私の管理方法
葉挿しの成功率を大きく左右するのが、実は水やりのタイミングです。私も最初の頃は「乾いたら水をあげる」という曖昧な基準で失敗を重ねていました。しかし、1年間で100株以上を成功させた現在では、明確な判断基準を確立しています。
葉挿し専用の水やりルール
私が実践している水やり管理は、段階別アプローチです。葉挿し開始から2週間は、土の表面が白く乾いても3日待ちます。この期間は発根準備段階なので、過度な水分は根腐れの原因となるからです。
発根が確認できた段階(通常3-4週間後)からは、土に指を1cm程度挿して湿り気がなくなったタイミングで水やりを行います。ここで重要なのは、葉の状態観察です。健康な葉挿しの親葉は、水やり前日には少しシワが寄り始めます。これが最適な水やりサインです。
忙しい社会人向けの管理システム
仕事が忙しい平日でも管理できるよう、私は曜日固定チェック法を導入しています。毎週水曜日と日曜日に全ての葉挿しをチェックし、スマートフォンで状態を記録。この方法により、個体ごとの成長パターンが把握でき、成功率が30%から90%まで向上しました。
特に冬場は成長が緩やかになるため、水やり間隔を夏場の7-10日から14-21日に延長します。季節に応じた調整こそが、安定した葉挿し成功の秘訣です。
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