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ITエンジニアが多肉植物副業で月3万円稼ぐまでの失敗と成功の軌跡

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多肉植物副業を始めたきっかけ:本業の収入だけでは不安だった日々

ITエンジニアとして働く私が多肉植物の副業を始めたのは、今から3年前の2021年春のことでした。当時の私は、本業の収入だけに依存することへの漠然とした不安を抱えていました。

収入源の多様化への危機感

コロナ禍で働き方が大きく変わり、在宅勤務が増える中で「もし会社に何かあったら」「もし自分が働けなくなったら」という不安が日に日に大きくなっていました。特に、同僚の中には副業を始める人も多く、私だけが何もしていない状況に焦りを感じていたのです。

当時の月収は手取りで約28万円。決して少なくはありませんが、将来への備えや趣味にかける余裕を考えると、もう少し収入があればという思いは常にありました。

趣味を活かした副業への着目

様々な副業を検討する中で、私が注目したのは既に5年間続けている多肉植物栽培を活かす方法でした。当時、ベランダには約150種類の多肉植物があり、定期的に葉挿しや株分けで増やしていました。しかし、増えすぎた株は友人に譲るか、時には処分することもあったのです。

「この子たちを欲しがっている人がいるなら、お譲りできないだろうか」

そんな単純な発想から、多肉植物の副業がスタートしました。最初は「月に1万円でも稼げれば」という軽い気持ちでしたが、現在では月3万円の安定収入を得るまでになり、本業以外の収入源として大きな安心材料となっています。

何より、好きなことで収入を得られる喜びは、お金以上の価値があると実感しています。

メルカリ初出品で学んだ現実:500円の売上から得た貴重な教訓

2019年の秋、ベランダで育てていたエケベリアが増えすぎて置き場所に困った私は、「誰かに譲れないかな」という軽い気持ちでメルカリに初出品しました。当時の私は多肉植物の副業なんて全く考えておらず、単純に「処分できればいいな」程度の認識でした。

初出品で直面した厳しい現実

最初に出品したのは、直径8cmほどのエケベリア「桃太郎」。近所の園芸店で同サイズが800円で売られていたので、「500円なら安いし売れるだろう」と安易に考えていました。

しかし現実は甘くありませんでした:

写真のクオリティが低すぎた:室内の蛍光灯下で撮影した写真は、多肉植物の美しさが全く伝わらない
商品説明が素人丸出し:「きれいな多肉植物です」程度の説明では購買意欲を刺激できない
梱包方法が分からない:「どうやって土を崩さずに発送するの?」という基本的な疑問すら解決していない

結果的に、出品から2週間後にようやく500円で売れましたが、梱包材費や送料を差し引くと手元に残ったのはわずか200円でした。

失敗から学んだ重要な気づき

この初出品体験で痛感したのは、「良い商品を持っているだけでは売れない」という当たり前の事実でした。特に多肉植物のような生き物を扱う場合、以下の要素が売上に直結することを学びました:

撮影技術:自然光での撮影タイミングと角度の重要性
商品知識:品種名、育て方、特徴を正確に伝える必要性
顧客目線:購入者が知りたい情報(サイズ、状態、育成歴など)の重要性

この500円の売上は金額的には微々たるものでしたが、後の月3万円達成への第一歩となる貴重な学習体験となりました。

価格設定で失敗した初期の体験談:安すぎて利益が出なかった理由

多肉植物の副業を始めた当初、私は「とにかく売れればいい」という考えで、驚くほど安い価格設定をしていました。その結果、売上は上がっても手元に残る利益はほとんどゼロ。時には赤字になることもあり、副業としての意味を見失いかけた苦い経験があります。

メルカリ初出品時の大失敗

最初にメルカリで出品したエケベリアの「桃太郎」は、送料込み300円で販売しました。当時の私の計算は以下の通りです:

  • 苗の原価:100円(ホームセンターで購入)
  • ポット代:50円
  • 土代:30円
  • 送料:210円(定形外郵便)
  • メルカリ手数料:30円(10%)

結果として、420円の費用に対して300円の売上。完全に120円の赤字でした。それでも「経験のため」と自分に言い聞かせていましたが、これでは副業として成立しません。

安価格設定の罠にハマった理由

なぜこんな価格設定をしてしまったのか、振り返ると3つの要因がありました。

まず、競合他社との価格競争に巻き込まれたことです。メルカリで同じ品種を検索すると、300円台の出品が多数あり、「この価格でないと売れない」と思い込んでしまいました。

次に、自分の作業時間を全く考慮していなかった点です。植え替え、育成、写真撮影、梱包、発送対応など、1つの商品につき約2時間の作業が発生していることを無視していました。

最後に、失敗のリスクを価格に反映していなかったことです。育成中に枯れてしまったり、配送中に傷んだりするリスクを一切考慮せず、原価ベースでしか価格を考えていませんでした。

この失敗により、副業として継続するには適正な価格設定が不可欠だと痛感し、その後の価格戦略を根本的に見直すきっかけとなりました。

写真撮影技術が売上を左右する:スマホでも魅力的に撮る5つのコツ

多肉植物の副業で最も重要なスキルの一つが写真撮影です。同じ植物でも写真の質によって売上が3倍以上変わることを、私は身をもって体験しました。

自然光を最大限活用する撮影タイミング

最初の頃、室内の蛍光灯下で撮影していた写真は全く売れませんでした。転機となったのは、朝の10時頃のベランダで撮影を始めてからです。直射日光ではなく、レースカーテン越しの柔らかい光が多肉植物の透明感や色合いを美しく表現してくれます。

特にハオルチア(窓が透明な多肉植物)は、逆光気味に撮影すると窓の美しさが際立ち、500円だった売値が1,200円まで上がりました。撮影時間を朝の9-11時、夕方の15-17時に限定するだけで、副業の収益性が格段に向上します。

スマホでプロ級に見せる構図のポイント

背景の統一が売上アップの鍵です。私は白いタイルと木目調の板を背景に使い分けています。100円ショップで購入したリメイクシートでも十分効果的です。

撮影角度は「斜め45度上から」を基本とし、植物の全体像と特徴的な部分の両方が見えるように心がけています。特に成長点(新しい葉が出る部分)や子株がはっきり写ると、購入者の安心感につながり成約率が20%向上しました。

商品価値を伝える比較撮影テクニック

サイズ感を伝えるため、必ず硬貨や定規と一緒に撮影します。また、鉢から出した状態の根の写真も添付することで「健康な株」であることをアピール。この一手間で返品率がほぼゼロになり、リピーター獲得にもつながっています。

写真撮影技術の向上は、多肉植物副業成功の最短ルートです。

梱包方法の試行錯誤:配送事故を防ぐ独自の包装テクニック

多肉植物の副業で最も神経を使うのが梱包作業です。私は販売開始から半年間で3回の配送事故を経験し、その度に返金対応に追われました。現在では独自の梱包方法を確立し、過去2年間で配送事故はゼロ件を維持しています。

二重梱包システムの確立

最初の配送事故は、メルカリで販売したハオルチア(1,200円)が配送中に鉢から抜けてしまったケースでした。この経験から、私は「内側保護」と「外側緩衝」の二重梱包システムを開発しました。

内側保護では、多肉植物の根元に水苔を巻き、その上からキッチンペーパーで包みます。これにより土こぼれを完全に防げます。外側緩衝では、プチプチを2重に巻いた後、ダンボール箱の底面・側面・上面すべてに厚さ3cmの新聞紙クッションを配置しています。

季節別梱包の工夫

夏場の配送では、保冷剤を新聞紙で包んで同梱し、植物への直接接触を避けながら温度上昇を防いでいます。冬場は逆に、使い捨てカイロを箱の隅に配置して凍結防止を図ります。

この梱包方法により、お客様からの評価が大幅に向上し、「丁寧な梱包でした」というコメントが売上アップにつながっています。副業として継続するには、こうした細かな配慮が信頼関係構築の鍵となります。

梱包材費は1件あたり約150円かかりますが、返金リスクを考えれば必要経費です。現在の梱包方法を確立してから、リピート率が30%向上し、安定した副業収入の基盤となっています。

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